格格の北京日記


幸せの黄色い紐

この日の午前中は書家さんのお宅を訪問。
90歳近いご高齢だが、昔のお話などを聞かせてもらえた。
建国前の話はわりとしてくださるのに、建国後の話はほとんどしてもらえなかった。
やはり思い出すのも辛いのだろう。

午後、時間があったので白塔寺へ初詣に行くことにした。
白塔寺は正式には妙応寺というが、その美しい白塔から白塔寺の名のほうが通っている。
元代にフビライが建てたチベッ仏教寺院だ。
ここを訪ねたのは初めてだったが、なるほど、白塔が美しい。
寺院内部には明清時代の小さな仏像がたくさん安置されており、ここが信仰の場所として重要であったことがうかがわせる。
元代から現代までの白塔寺の歴史の展示館も、小さいながら詳しく作られており興味深かった。
観光客も少なく、落ち着いていてよい。
ここはとても気に入りました。
ここだったらリピーターになってまた行きたい。
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白塔には上れないが、周囲を一回りすることができる。
塔の四方にお堂があって、仏像が安置されている。
その中のひとつにお坊様がいた。
風貌からして漢族ではなく、モンゴル族だろうか。
私がお堂を覗き込んでいると、お坊様は黄色い紐を取り出して、
「これをあげましょう」
と言い、私の首に巻きつけた。
私はてっきり、観光地でよくある押し売りかと思って身構えてしまい
「これはなんですか?」
と聞くと、
「あなたの健康のために」
とお坊様がお祈りをしてくれた。

私は自分が恥ずかしくなりました。
すっかり観光地の人間不信になってしまていて、お坊様のことを疑ってしまった。
お坊様ごめんなさいと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
そして、こんな私みたいなののために祈ってくださったお坊様に心から感謝しました。
お坊様、ありがとうございます。

お坊様に黄色い紐を首に巻いてもらってから、不思議と運勢が向上してきたようだ。

白塔寺を出て、そこから東へしばらく行ったところにある歴代帝王廟を見学に行った。
到着すると3時を過ぎていた。
チケットを買おうとしたら、4時で閉めるのでもうチケットは売らないと言われた。
ちょっと見学したいだけだからいいでしょとごねていると、後に観光客のおばさんがやってきた。
彼女は歴代帝王廟の春節招待チケットを持っていた。
ごねている私を見た彼女は、「これあげるわ、あんた運がいいわね」とあまっていたチケットを私にくれた。
親切なおばさんのおかげで、私はタダで廟を見学できた。

歴代帝王廟は最近修復されたもののようで、ピカピカしてあまり面白くなかった。
三皇五帝や歴代の有名な皇帝の神牌を祀っているが、それも新しそうで興ざめだ。
展示も、古代とオリンピックにかけて中国古代体育展とか、古代文明展とかをやっていたが、写真ばかりでちゃっちかった。
ここは一度見れば十分という感じだった。

バスで帰ろうとすると、バスの中でしばらく会っていない知り合いにばったりと会った。
なんという絶好のタイミングだろう。
これもお坊様にもらった黄色い紐のおかげのような気がしてきた。
しばらくはこの幸運の紐を首にかけていようと思う。
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by dagege | 2008-02-09 15:05

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北京に留学している格格の日記です。中国のおもしろ体験を紹介できたらと思います。格格はゲゲと読みます。満洲語の女性の敬称で、お姉さん、娘、お嬢さん、お姫様など場合に応じて使い分けられます。
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