格格の北京日記


小康社会

近所のスーパーに買い物に行った。

寒い。
今日は寒い。風が冷たい。
前回の記事ではもう春気分だったのに、また冬がぶり返してきました。
暑さ寒さも彼岸までなのでしょう。
暖かい日、寒い日、交互に来そうなのでまだ油断できない。

スーパーの出入り口に軽食を売るコーナーがあり、そこの焼餅がお気に入りだったのだが、春節前は3元で買えた焼餅が3.5元に値上がりしているではないか!
0.5元とはいえ値上がりの事実にショックを受け、買う気をなくしてしまった。
こんな感じで世の中どんどん値上がりしている。
学校内の喫茶店のコーヒーも、以前は1杯頼むとおかわりもう1杯は無料だったのに、いつのまにかおかわりは半額プラスになっていた。実質的値上げだ。

物価の値上がりには今年の雪害も影響している。
野菜や肉の栽培が大きなダメージを受けているのだ。
政府は雪害の物価への影響は大したことはないなどと発表していたが。

話は変わるが、今月になってから私の生活には少々変化が出てきた。
まず、半年で帰国した友人がいろいろ物を置いていってくれたおかげで、私の部屋が物質的に充実してきた。
それにともない、心に少々ゆとりが出てきたのか生活に直接必要のないものまで買うようになっていた。
以前は生活に必要最低限な物しか買わない主義だった。
どうせここは仮の住まい。いずれ帰国するときに持ち帰るか捨てるか選択を迫られるのだから、なるべく買わないようにしようと、この半年大したものを買わずにいたのだが。
どうやら人間、生活にゆとりをもたせるには必要最低限のものだけではダメらしい。
最近は周りの友人達がなかなか高尚な趣味を持っているので、私も影響を受けて文化を受容し、文明化されてきた。

まず中国茶にはまりだした。
友人に馬連道の茶街に連れて行ってもらった。
通りには茶屋だらけだ。
いろいろなお茶を試飲させてもらえてとても楽しかった。
茶器でいれるお茶はおいしい。
プーアル茶、鉄観音、キーメン紅茶、バラ茶など数種類のお茶を集めて飲んでいる。
それぞれ味も香りも違っていて、奥深い魅力がある。

それから香り。
お香好きの友人の影響で、お香などを買ってみた。
今部屋では白檀の香りのお香をたいている。
心が落ち着く。

それから植物。
植物好きの友人は大きな蘭の花を買っていたが、さすがにそれは私には手が出ない。
つつましくヒヤシンスの球根を買って、部屋で栽培することにした。
毎日少しずつ成長を見ると言う楽しみができた。

半年たって生活に少しゆとりができたのだろう。
私も小康社会といったところだろうか。
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# by dagege | 2008-02-24 22:41


もうすぐ春ですね

最近やたらと暖かい。
冬と同じコートを着込んで出かけたら、暑くて耐えられなくなった。
それくらい暖かい。

春節からどんどん暖かくなっている。
春節とはよく言ったもので、春の訪れを実感できる。
暖かくなるのはうれしい反面、冬の間の楽しみだったスケートができなくなるのは寂しい。
もうじき春一番も吹くだろう。
こっちの春一番、それは黄砂の襲来を意味する。
恐ろしいことに、今年は特に多いらしいのだが。


そして今日は元宵節。
旧暦十五日、新年最初の十五夜だ。
伝統的なお正月はこの日で締めになり、明日からは通常に戻る。
この日はあんこ入りの団子スープ「湯円」を食べ、提灯を灯してお祝いする。
スパーでは湯円と提灯がたくさん売られていた。
様々な形、大きさの提灯が並んでいたが、なかには偽ドラえもんの提灯などもあり笑えた。
怪しいプラスチック製の偽ドラ提灯は、腹の部分にタケコプターがついていて、電源を入れると光と音を発しながらタケコプターが回転し、ドラえもん自身も回転を始めるのだ。

今夜は北京の爆竹解禁最終日である。
街中の人々が、蓄えていた花火と爆竹を消費してしまおうとガンガン鳴らしている。
だから年越しの時同様に、おもては非常に白熱している。
大輪の花火のすぐ横に、まん丸な朧の満月が昇っていた。

昨日携帯メールに北京市政府からのショートメールが送られてきた。
「爆竹解禁日は21日までなので、安全にやりましょう」
明日からは花火をやるのは禁止。
静かな夜がかえってくるのはありがたい反面、やはり寂しい。

今週から新学期もスタートした。
帰省していた学生達も帰ってきて、学校に活気が戻った。
今まで休みをだらだら過ごしてしまったが、これから気を引き締めていかないと。
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# by dagege | 2008-02-21 22:28


幸せの黄色い紐

この日の午前中は書家さんのお宅を訪問。
90歳近いご高齢だが、昔のお話などを聞かせてもらえた。
建国前の話はわりとしてくださるのに、建国後の話はほとんどしてもらえなかった。
やはり思い出すのも辛いのだろう。

午後、時間があったので白塔寺へ初詣に行くことにした。
白塔寺は正式には妙応寺というが、その美しい白塔から白塔寺の名のほうが通っている。
元代にフビライが建てたチベッ仏教寺院だ。
ここを訪ねたのは初めてだったが、なるほど、白塔が美しい。
寺院内部には明清時代の小さな仏像がたくさん安置されており、ここが信仰の場所として重要であったことがうかがわせる。
元代から現代までの白塔寺の歴史の展示館も、小さいながら詳しく作られており興味深かった。
観光客も少なく、落ち着いていてよい。
ここはとても気に入りました。
ここだったらリピーターになってまた行きたい。
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白塔には上れないが、周囲を一回りすることができる。
塔の四方にお堂があって、仏像が安置されている。
その中のひとつにお坊様がいた。
風貌からして漢族ではなく、モンゴル族だろうか。
私がお堂を覗き込んでいると、お坊様は黄色い紐を取り出して、
「これをあげましょう」
と言い、私の首に巻きつけた。
私はてっきり、観光地でよくある押し売りかと思って身構えてしまい
「これはなんですか?」
と聞くと、
「あなたの健康のために」
とお坊様がお祈りをしてくれた。

私は自分が恥ずかしくなりました。
すっかり観光地の人間不信になってしまていて、お坊様のことを疑ってしまった。
お坊様ごめんなさいと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
そして、こんな私みたいなののために祈ってくださったお坊様に心から感謝しました。
お坊様、ありがとうございます。

お坊様に黄色い紐を首に巻いてもらってから、不思議と運勢が向上してきたようだ。

白塔寺を出て、そこから東へしばらく行ったところにある歴代帝王廟を見学に行った。
到着すると3時を過ぎていた。
チケットを買おうとしたら、4時で閉めるのでもうチケットは売らないと言われた。
ちょっと見学したいだけだからいいでしょとごねていると、後に観光客のおばさんがやってきた。
彼女は歴代帝王廟の春節招待チケットを持っていた。
ごねている私を見た彼女は、「これあげるわ、あんた運がいいわね」とあまっていたチケットを私にくれた。
親切なおばさんのおかげで、私はタダで廟を見学できた。

歴代帝王廟は最近修復されたもののようで、ピカピカしてあまり面白くなかった。
三皇五帝や歴代の有名な皇帝の神牌を祀っているが、それも新しそうで興ざめだ。
展示も、古代とオリンピックにかけて中国古代体育展とか、古代文明展とかをやっていたが、写真ばかりでちゃっちかった。
ここは一度見れば十分という感じだった。

バスで帰ろうとすると、バスの中でしばらく会っていない知り合いにばったりと会った。
なんという絶好のタイミングだろう。
これもお坊様にもらった黄色い紐のおかげのような気がしてきた。
しばらくはこの幸運の紐を首にかけていようと思う。
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# by dagege | 2008-02-09 15:05


春節

地壇の廟会へ行く。
春節の地壇の廟会は非常に有名であり、北京の正月の王道ともいえるだろう。
それだけあって、とにかく人が多すぎる。
動くのもままならない。
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おまけに普段は2元くらいの公園入場料が、このときだけは10元もする。
えげつないなあ。
あんまり人が多すぎるので屋台に近づいて何か買おうという気にもなれず、西門から入って東門からさっさと抜けて出てきてしまった。

ちょっと面白かったのは、屋台で日本の鯉のぼりにそっくりなものが売られていたことだ。
「鯉魚旗」と書かれているが、どう見ても日本の鯉のぼりにそっくりである。
春節に鯉のぼりをあげる習慣があるのだろうか?
しかしあとで北京人に聞いたところ、北京にはもともとそんな風習はなかったそうだ。
ではどこの風習?日本からの逆輸入?
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なお、この日は人が多すぎて危険だからか、地下鉄最寄り駅の雍和宮駅が封鎖されていた。
下りようとしたら次の東直門まですっ飛ばされてしまった。
車内放送とかないのに、いきなりすっ飛ばされたので、こっちは下り損ねたのかときょとんとしてしまいましたよ。
利用者にやさしくないなあ。

北京の地下鉄は人多すぎになると駅ごと封鎖してしまうのだ。
国慶節の天安門西、東駅と前門駅も封鎖されていた。
人が押しかけると地下鉄はすぐに容量オーバーになってしまう。
オリンピックは大丈夫かしら?


地壇を早々に引き上げ、午後は天壇へ向かう。
天壇は春節期間中、皇帝が天を祭る様子を再現してくれるというので、そのイベントを見に行った。
天壇は広いので地壇ほどゴミゴミとした圧迫感はないが、イベント会場はやはり人でいっぱいだ。
人の肩越しにようやく見えた。
皇帝の儀仗を再現したパレード。
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       皇帝陛下のおでまし。

別のイベント会場では礼楽の踊り。
清代コスプレ好きとしてはまあまあ面白かった。

それから久しぶりに天壇観光をした。
青い瓦の祈念殿は相変わらず美しい。
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祈念殿の内部は柱の数や組み合わせにより、四季や星座など宇宙を現しているそうだ。

圜丘は皇帝が天に祈りをささげた場所。
天に一番近い場所といえるだろう。
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その中心には「天心石」という人が1人か2人乗れるくらいの大きさの丸い石が埋め込まれている。
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人々は天に一番近いこの石の上で天に祈りをささげていた。
順番待ちをしている人が列をなしている。
せっかくだから私達もこの石の上で天にお祈りしようと、列に並んだ。
列は結構長く、20分くらい並んだだろうか。
やっと私の番になり、他の人たちがやっていたように四方に向かって天に祈った。
ところが、私が祈っているその最中に、割り込んできたおばさんが一緒に石に乗っかって祈り始めた。
みんなが並んでいるのに、なんだって割り込みするんでしょう。
人の礼拝をじゃまして、まったく腹立たしい。
ここは天に一番近いところで、天の神様も見ていますよ。
恥ずかしくないのかしら。

天の神様が見ていようが、テレビカメラが回っていようが(以前討論番組の公開収録中に発言の順番を割り込みしたおばさんがいた)、やっぱりどこにでも割り込みの人はいるんだなと思った。
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# by dagege | 2008-02-07 14:16


北京の年越し

いよいよ大晦日です。

せっかくだから中国の伝統的な方法で年越しをやりたい!
というわけで、寮に残っている友人たちと中国の伝統にのっとった方法で年越しをすることにした。

中国の伝統的な年越しの方法、それは餃子と爆竹である。

餃子は日本にいた頃に家でよく作っていたが、それは市販の皮を使った焼き餃子。
中国の主流は水餃子で、皮から手作りする。

夕方、スーパーに材料を買いに行き、ついでに爆竹と花火も買ってきた。
爆竹は大晦日の数日前から市内のいたるところにテントの即売所がたっている。
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爆竹販売所の前にはたくさんの人たちが爆竹を買い求めに来ていた。
すでに数日前から夜は爆竹の音が鳴り響いていたのだが、本番である今夜はどれくらいの爆竹が使われるのか、非常に期待が高まる。

餃子は豚肉、羊肉、えびの3種類作ることにした。
皮作り、具作りなどの分かれて作業。

餃子作りは非常に手間がかかる。
大人数で作らなくてはやってられない。
だからこそ家族の共同作業で一家団欒と結束ができるのかもしれない。

手作り餃子は、外見はちょっと劣るけど、とてもおいしくできました。

12時が近づくと、外で爆竹と花火の音が激しさを増していった。
私達は12階建ての寮の屋上に上がり、カウントダウンを待つことにした。
屋上からは視界一面に花火が見える。
街中のいたるところから、噴出す花火。
今夜はこの街のすべての人々が、思い思いに花火をあげながら、新しい一年の幸せを願っているのだろう。

その花火の量は私の想像をはるかに絶するものだった。
これをみたら、日本の花火大会なんてかわいいものだ。
こちらはまさに街中総花火大会をやっているのだから。
日本では花火大会でしか見られないような大輪の打ち上げ花火が、ここでは個人レベルで買えてしまうというのも、恐ろしいことだ。
打ち上げ花火の音は砲撃のよう、爆竹のバババババという連続音はまるで機関銃だ。
あたりは戦場のような興奮につつまれた。
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屋上で花火の競演(狂演?)を眺めているうちに、すっかり体が冷えてしまった。
気温はマイナス10度近くまで下がっていたのだろうか。
一度室内に戻り、今度は私達も参戦すべく、買った爆竹をもちだした。
校内の駐車場は学校が指定した、爆竹をやってもいい公認場所である。
私達はちゃんとそこまで行ったが、もちろんそんな指定はお構いなしにみんなそこいらで好き勝手にやっている。

私達が買ったのは500連発爆竹(これが一番安いタイプで10元。他には1000発、2000発などがある)、手持ち花火、吹き上げ花火などである。
花火をやるのは久しぶりである。
夜の闇の中できらめく花火には人を魅了する力がある。
そして最後の花火が終わってしまった後の寂しさは、なんともいえない。

ぱーっと遊んで、花火は光と音を残して消えていった。
この夜消費された花火と爆竹の火薬はどれほどだったのだろうか。
花火は庶民にとって決して安くないはずだ。
大輪の打ち上げ花火ともなれば何百元もする。
人々は日頃の生活の中で、この日の花火のために蓄え、そして一瞬のために消費してしまったのだ。
なんと気前がいいだろう。

花火の洗礼とともに始まった2008年。
よい年になりますように。
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# by dagege | 2008-02-06 23:22

    

北京に留学している格格の日記です。中国のおもしろ体験を紹介できたらと思います。格格はゲゲと読みます。満洲語の女性の敬称で、お姉さん、娘、お嬢さん、お姫様など場合に応じて使い分けられます。
by dagege
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