格格の北京日記


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南京の歩き方

南京滞在中に行った観光スポットの備忘録。
私が独断と偏見でランク付をしてみた。

☆☆☆☆☆  ぜひ行くべき
☆☆☆☆    行っておいた方がいい
☆☆☆     普通
☆☆       つまらん
☆         金返せ

中山陵
孫文の墓です。めちゃくちゃ大きいです。
まさに皇帝の墓として設計されています。
孫文はそんなこと望んでなかったのにね。
見どころは孫文の棺の周りをぐるっと一周できることくらいです。
それだけです。
なのに入場料80元もしました。高すぎ…。
孫文の棺を一周するだけなのに80元…。故宮並みじゃんか。
国父で金儲けですか。貧乏人は国父を拝む資格はない模様。
付属施設として孫中山紀念堂、中山書院なるものがありますが、写真パネルとか複製品の服とかつまらないものばかりです。
孫文が着ていたスーツの複製品なんてガラスケースに展示する意味があるんでしょうか?
ただのスーツじゃんか。
80元は高すぎる。しかしこれが一応南京観光のメインなんだろうな。
南京人も中山陵以外は大したものがないって言ってたし。
一度行けばもう十分。
星4つにしておきますが、2度行く必要はないですね。
☆☆☆☆

美齢宮
国民政府主席官邸で蒋介石と宋美齢が住んでいたところ。
宋美齢が全面的に押し出されていて蒋介石は完全におまけ。
内部の展示は宋美齢をめちゃくちゃ持ち上げていた。
「危機の時代のファーストレディーとして国の威厳を保った」
いつから宋美齢を持ち上げるようになったんでしょうか???
歴史的建物の内部を見学できるので、行く価値はあるでしょう。
入場料15元。
☆☆☆☆

明孝陵
明朝の初代皇帝朱元璋の墓。一応世界遺産だけどこれといって見どころがない。
ちゃんとした展示がしてあるわけでも、地下宮殿に入れるわけでもない。
北京の明十三陵や河北の清朝の陵墓を見ちゃうと物足りないな。
それでも入場料は世界遺産級で70元。高いです。
☆☆☆

総統府
民国時代の大総統府。行政院も見学できる。
この場所は明代には漢王府、清代には両江総督府、太平天国時期には天朝宮が置かれた場所で、歴代の偉い人達がみんな選んだ場所。それだけあって見どころがいろいろあり、歴史好きにはたまりません。
各時代の展示もなかなか頑張っており、明、清、民国の歴史を概観することができる。
半日は十分楽しめそう。
有名な庭園煦園も散策できる。
入場料は40元と高めだが、中は広くて見ごたえがあるので、ぜひ行くべきでしょう。
ここになら星5つあげてもいいかな。
☆☆☆☆☆

瞻園
清代の布政使がおかれていた。
乾隆帝が江南を南巡した際に行宮とし、瞻園は乾隆帝が命名したもの。
太平天国時期は東王楊秀清の王府がおかれた。
太平天国歴史博物館があり、小さいながら展示はなかなかがんばっている。
瞻園も名園として名高い。
しかし、私は瞻園散策中にセメント罠にはまってしまったのだった…
個人的な恨みは置いておいて、、、ここは広くはないが、癒される場所。
街の喧騒に疲れた時に行くといいでしょう。
入場料15元、学生証が効いて7元で入れた。
☆☆☆☆

夫子廟
南京の孔子廟。周囲は土産物屋、飲食店、ブティックなどが並ぶ繁華街。
そんな街中に孔子廟はあった。
チケット28元で中に入ると無料ガイドはいらないかというねえちゃんが待ち構えていた。
無料ならば頼もうかということになったが、こいつは無料ガイドと称するただのセールスレディだった。
彼女が解説するものといえば、線香、お守り、おみくじといった商品ばかり。
しきりに買わないかと勧めてくるが、こちらが断ると露骨に嫌な顔をする。
立ち止まって廟内の物を見ていると、「私の解説を聞いてからあとでゆっくり見てね」などとせかせるが、文物に対する説明を求めてもろくに答えられない。感じの悪いことこの上ない。
だいたいからして、廟内にはろくなものがなかった。
大きな孔子の像がどーんとあり、その周りに弟子達の像があるだけだが、それらもいかにも最近作られた物っぽい。
玉細工の孔子の一生のレリーフはきれいだったが、セールスレディに急かされたせいでろくに見ることはできなかった。

廟の奥は南京の工芸品の展示館。
そこには南京名物雲錦の織り機があった。
3メートル以上はある大きなもので、職人が座る席もかなり高い位置にある。
織り機には「触る勿れ」と書かれた紙が張られていた。
ところが、中国人観光客グループはなんと、触るなと書かれた織り機の職人席によじ登り大はしゃぎしているではないか!
触るなと書いてあるのに登るか?!登るなとも書かなくてはいけないのか?!いや彼らは登るなと書いてもやはり登るんだろうな。
織り機はあまり頑丈な造りではなかった。こんなものによじ登って崩れて大怪我をするかもしれないという想像力は働かないのだろうか。たとえ大怪我をしてもまったく自業自得である。
あまりの光景に唖然とした私達がガイドのねえちゃんに、「あんなことしていいの?」と聞いたが彼女は、そんなの私の知ったことじゃないと言わんばかりの顔で「いいのよ」と、注意もせずに去っていった。
まったく、職員といい客といい、ひどいところだ。

さらにその奥には観光客目当ての土産物屋がずらっと並んでいる。
孔子廟らしさは微塵も感じられない、俗っぽい拝金主義的な空間だ。
しかもそこは外の街と直結していた。つまりチケットなど買わなくても裏から誰でも入れるのだ。
何も知らない観光客だけが騙されてチケット28元も払ってしまうのだ。
私達が払ったチケットから不愉快なセールスレディ達の給料が出ていると思うと、実に腹立たしい。
これが孔子廟だなんて、孔子様もさぞかし嘆いていることだろう。
行く価値なし。まさに金返せである。


江南貢院
科挙の試験場だった場所。往時は試験のための個室が2万以上あったが、ほとんどは取り壊され、ほんの一部だけが復元されている。でも少ししかない…。
個室には受験生の蝋人形が置かれているが、汚いし表情も変なので笑える…。
科挙に関する展示館もあるが、江南出身の著名人を紹介しているだけで、大した展示物はなかった。
入場料15元
☆☆

朝天宮
明代に文武百官が朝廷の儀礼を学んだ場所。時間帯によっては古代の儀礼を見られるそうだが、あいにく見られなかった。
境内には骨董市もたつ。
ここは南京市博物館になっている。
入って正面の建物は陶器などを展示しているが、薄暗くて展示もあまり力を入れていない印象。
脇の展示館には鄭和の航海に使用した船を製作したドッグ遺跡から出土した遺物が展示されている。こちらは当時の造船技術を伺えて興味深い。
これで終わりか、物足りないなと思って帰ろうとしたところ、脇奥にもう一箇所展示館があることに気づいた。実はそっちがメイン展示館だったのだ。危うくメインを見ずに帰るところだった。
こちらは展示に力を入れていて、古代から近代まで南京の歴史をだどれるようになっている。
入場料20元、学生証が効いて10元で入れた。
☆☆☆

南京博物院
こちらは江蘇省立の博物館。民国時代にナショナルミュージアムとして建設されたので建物は立派であるが…。正面の立派な建物は展示館ではなくて事務棟。事務棟にこんな立派な建物は必要ないだろう。
展示館は脇の建物。
所蔵品の中にはなかなかよいものもあり、漆細工などは彫りが細かくて見事だった。
ここの印象は、職員が怠慢であること。
開放時間5時までのはずなのに、5時前に客を強引に追い出そうとする。
4時半にはもう追い出しにかかり、さっさと別のフロアに行けと客の背中を押す。
4時50分にはすべての部屋を閉めて「出口はあちらです」。
こちらは5時までに出ればいいと思っていたからまだのぞきたい部屋があったのに、すべてシャッターを閉められてしまった。
5時というのは従業員が帰る時間で、客が帰る時間ではないのだ。
始めから開放時間4時50分までと書いておいてほしいものだ。
まあ中国はどこでもそうなのだろうが。
入場料20元、学生証が効いて10元で入れた。
☆☆☆

中華門
南京城の正門で、明清代には聚宝門と呼ばれていた。
明代の兵士の人形が飾られている。
登ると雨花台方面が見渡せる。みどころはまあ、高いところに登って街を見るくらいです。
城壁自体は最近復元されたものだが、内部の展示室には職人の名前入りの当時のレンガが展示してある。
他にも明代に関する展示がいくつかあったが、どれも簡単なもの。
ずっと同じものを張り続けていたためか、パネルが色あせてよく読めないものもある。
門の上には楼閣が3列にわたってたっていたが、近づくとそれはなんと1分の1サイズの張りぼてで、叩くとスカスカだった。
中山書院の巨大孫文像も張りぼてだったし、この街には張りぼてが多いな。
入場料15元、学生証が効いて10元。
☆☆☆

侵華日軍大屠殺遇難同胞紀念館
南京虐殺記念館です。ちょうど70周年リニューアルオープンだった13日に行ってきました。
午前9時頃、すでに門の前は大勢の人であふれかえっている。
大学や高校から動員された学生達が貸し切りバスで続々とやってきて、門の前は大混雑だ。
入場しようとしたところ、荷物は持ち込めないというので、預け場所を探しに一度退散。
荷物を置いてからもう一度並ぶが、すでに会場が収容人数をオーバーしてしまったとかで入場制限をされ、再び退散。午後出直すことにした。
午後3時頃、もうすいただろうと思って来てみたものの、まだ人でいっぱい。
入場はできたものの、陳列館の前で長蛇の列。
とりあえず並んだものの、中国人が次々と割り込んでくるのでなかなか入場できない。
ポジションを取った者が携帯電話で仲間達をどんどん呼び寄せるのだ。
割り込みを発見されて警備員に追い返されても、懲りずに何度でも割り込もうとしてくる。
私達の前に割り込もうとするやつがいたので、私が「並んで」と言ったが、そいつは退散するどころか、今度は私達のすぐ後に割り込んだ。私が「なんで並ばないの?」と言うと、そいつは悪びれもせず「お前の前でなければいいだろ」と言った。なんて面の皮が厚いんでしょう。

結局展示館に入るのに1時間半も並んだのだが、ようやく入れたと思ったら警備員が、「混んでいるから立ち止まらずに急いで見ろ」と急かす。
駆け足でざっとしか見られなかった。1時間半並んだのに見られたのは10分程度だ。
展示に関しては、前のを見ていないので比較できないが、最後の日中友好を謳うコーナーでODAのことを紹介していたので、日本側に一定の配慮はしているのだろう。
その日は全然展示を読めなかったので、後日改めてまた行った。
楽しい場所ではないが、南京に来たら中国側がどうゆう展示をしているか知るためにも行くべきだろう。
入場無料。
(入場無料というのが象徴的です。孫文の墓は80元もしたのに。孫文はブルジョワ革命とされているから高い入場料でもいいということでしょうか?一方、虐殺記念館はあれだけ立派な施設を作っても大衆を動員して行かせないといけないから無料なのでしょう)
☆☆☆☆

中国雲錦博物館
虐殺記念館のすぐ隣。南京特産の雲錦を展示した博物館というか、販売所。
入場無料なので、虐殺記念館の帰りにでも寄るといいでしょう。
古代の織物などの復元が展示してあります。織物の図柄などはきれいでした。
大きな織り機が何台もおいてある作業場があり、織物を作っているところを見せてくれるはずなのだが、私が行ったときは職人達はべちゃくちゃしゃべっているだけで、全然働いていなかった。
販売所のほうも、しつこく買え買え言われるのかと思いきや、販売員達はまったくやる気がなく、客が商品を見ていても知らん振り。見事にやる気のない場所だった。
☆☆

静海寺
鄭和の航海の褒美として永楽帝が建てた寺。鄭和記念館がある。
そしてここはアヘン戦争の南京条約の締結地。アヘン戦争の展示館もある。
鄭和記念館では、鄭和の功績を称え、鄭和の勧めで多くの国々が「朝貢に来た」と書かれていたが、その下の英語訳には"came to visit China"と書かれていた。
came to visit Chinaで朝貢するという意味になるのだろうか?
アヘン戦争展示館では、アヘン戦争物語の最後が香港返還でめでたしめでたしなのが印象的だった。
楽しみにしていた締結部屋は、最近の擬古調家具が置いてあるだけでなにもなかった。
以前は蝋人形が置いてあったそうだが、撤去した模様。
入場料20元
☆☆

燕子磯
長江が見渡せるポイント。乾隆帝も行幸し、御筆の石碑がある。
長江沿岸には工場がたくさんあり、煙を出していて、水もあまりきれいでない印象。
霧もかかっていてあまり見通しがよくなかった。この霧も汚染のせいなのだろうか?
楽しみにしていた長江だが、思ったほど感動できなかった。
長江を眺めて乾隆帝の石碑を見たら、もう見るものがなくなった。。
岩肌に詩などを彫ったスポットもあったが、最近に彫られた新しいものだった。
入場料8元
☆☆
燕子磯公園の周りは粗末なレンガ造りの民家がたくさんある。
そのなかの一画に最近取り壊したばかりで瓦礫になっているところがあった。
近くの壁にニュースが貼り付けられており、最近このあたりで立ち退きに反対した住民が、立ち退き会社の人間を殺害するという事件が起きたことが書かれていた。
あたりは寂しいところで、少し怖くなった。


今回訪ねた観光スポットは以上である。
☆5つを獲得したお勧めスポットは総統府のみ。
☆4つの行く価値があると判断したところは中山陵美齢宮瞻園虐殺記念館
☆3つの普通は、大して印象に残らなかったけど、時間があればどうぞというレベル。
これは明孝陵朝天宮南京博物院中華門
☆2つはやる気がない、もしくはさびれていて行っても面白くないところ。
江南貢院中国雲錦博物館静海寺燕子磯
そして栄えある最低ランク、行って損した金返せレベルに輝いたのは夫子廟でした。
夫子廟は周りの繁華街を歩けば十分。あんなところに金払って入る必要はまったくありません。

以上南京の歩き方でした。
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by dagege | 2007-12-28 02:13


霧の街

12月9日、夜行列車で南京へ向かう。
今回は豪華に軟臥だ。硬臥より100元以上も高いだけあってすごいぞ。ベッドにテレビまでついている。でも流しているのはつまらなそうな映画ばっかり。上段は天井がガタガタうるさいし、硬臥と寝心地は大して変わらない。

10日、南京に到着。雨が降っている。北京よりは暖かいが、でもやっぱり寒い。北方と違いスチームがないので、建物の中が寒い。档案館へ向かうが、建物の中で足元から冷えてくる。
夕方、南京で日本語教師をしている方の紹介で留学生寮をとっていただく。ネット完備、24時間シャワー可能、無料洗濯機あり、ベッドマットも柔らかい。うちの寮よりいいかも。
住む場所が決まって一安心。

こうして南京での2週間にわたる生活が始まった。
基本的に平日は朝6時に起き、8時開館の档案館に行き、4時半まで調べ物。
休日は観光。

私達が南京へやって来た最初の週は寒波が来ていて特に寒かった。上は毛糸を2枚重ね着し、下はタイツと靴下を重ね履きしてなんとかしのいでいたが、それでも寒さに震えた。
天気は雨か曇りが多く、晴れた日も霧で霞み遠くが見えない。
南京ではよく霧が発生したが、これは大気汚染によるもののようだ。
ある朝、とんでもない濃霧が発生し一面真っ白になり、何も見えなくなった。
ほんの10メートル先の建物も見えないほどだ。
真っ白な街はどことなく不気味だった。
南京在住の日本人は、この時期はよく霧が発生するのでどうということはないと言っていたが。
この霧は汚染物質でできているのだろうか?
一説によると黄砂のようなものが飛び散ってできているというのだが、いずれにせよ人体にはよくなさそうだ。

メンバーのうち2人は南京の空気の悪さで頭痛、吐き気を催し、私は喉をやられてずっと辛かった。
空気に関してはオリンピック前で頑張っている北京の方がましなような気がする。
私はちょうど風邪が喉にきて苦しかったところに、南京の冷たくて汚い空気を吸い込み、ずっとゴホゴホ咳き込み、痰がからむという症状に見舞われた。
風邪なんて何年もひいていなかったのだが、油断した。

風邪をひいた原因はよくわかっている。
足を冷やしてしまったからだ。
16日に1人で瞻園を散策していて、庭園の奥の方の中国式の穴がボコボコあいた石を組み合わせた山まで来た。
山の中には小道が作られていて通り抜けられそうだった。
そこを通って地面に戻ろうと両足着地で飛び移ったところ、
そこにはとんでもない罠が仕掛けられていのだった。

突然、両足がズボッとくるぶし辺りまで沈んだ。
予想外の事態に、一瞬何がどうなったのかわけがわからなくなった。

なんとそこはセメントを流し込んで固める作業中だったのだ。
何の警告もなかった。
観光客が普通に行きそうなところなのに、「この先進入禁止」とも「注意」「警告」一切なかった。
なんて不親切なのだろう。まあそこが中国らしい。

もがきながら脱出したが、両足はセメントでドロドロ。
近くの店に入り靴を水洗いしたが、おかげでその日は半日ずっと濡れた靴で過ごすことになってしまった。
そして見事に風邪をひいた。

中国ではあちこちに罠が仕掛けられている。
まったく無警告にそれは待ち構えている。
塗りたてのペンキ、蓋のないマンホール。
この国では「警告」などというやさしさを期待してはいけない。
罠にはまったら、それははまった人間が馬鹿だということになる。
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by dagege | 2007-12-26 13:51


めんどうなこと

急遽調査旅行にいくことになった。
しかし、調査に行くには必要なものがある。
大学が発行した紹介状だ。
档案館ではこれを求められる場合が多い。
なくても入れてくれるところもあるが、入れてくれない場合も考えられるので、万全を期すためには紹介状を持っていったほうがよいのである。

旅行にいくことを決めたのは木曜日の夜。
週末に入る前にどうしても手に入れなければならない。
猶予は金曜日の1日だけだ。

午前、事務室に行く。
しかし、証明書発行の担当者がいなかった。
別の先生に午後出直してくるように言われる。
出鼻をくじかれた。
しかし、別の先生から、担当者さえ戻ってくればすぐに発行してくれるだろうという話を聞いて少し安心した。

昼ごはんをゆっくり食べながら、昼休みが終わるのを待つ。
中国の昼休みは長い。
12時から2時まで2時間もある。
これは昼寝時間だからである。
朝の早い中国人は、昼食を食べた頃に昼寝してリフレッシュする。
中国人からしてみれば、日本みたいに昼休みが1時間だの50分だのという短さではセカセカしすぎて耐えられないのだろう。
しかし、日本人からしてみれば、2時間も休んでないで、さっさと働けと言いたくなる場面が多々あるのだ。
特に今日のように、ひたすら午後の仕事が始まるのを待っている場合などは、なおさらである。

午後2時、ようやく担当者が事務室に戻ってきた。
彼は私にどこへ行きたいのかと聞くと、事務室の壁にかけてあった紙の束を取り出した。
それは紹介状の用紙だったが、コピー用紙にプリンターで打ち出しただけの、実にちゃっちい用紙だった。
その用紙に、訪問先と私の名前を手書きで書き込んだ。
あとはハンコさえ押してくれれば紹介状の出来上がりである。

ところが、あと一歩で完成というときになって、ここから面倒なことになった。
彼は私にどれくらいの期間行っているのかと聞いてきた。
帰りの日程は決めていないが、1週間くらいじゃないかと答えたが、
すると、事務のおじさんは、そんなに長い期間行くなら、休暇願いを書いて、それを指導教官が同意したという批准(サイン)をもらってこなければダメだ、と言い出したのだ。

指導教官に電話すると、先生はキャンパス外にある別の施設にいた。
めちゃくちゃ遠いわけではないが、門から歩いたら20分以上かかる場所だ。
サインをもらうために、そこまで往復しなければならないという。
先生とつながった電話を事務のおじさんに渡し、先生は同意しているからサインは事後でもいいでしょと口ぞえしてもらったが、おじさんはダメだとしか言わない。
なんて融通がきかないのだろうか。
仕方なく、先生のいる施設まで自転車をとばしてサインをもらいに行った。

休暇願いというのも、またお粗末なもので、コピー用紙に私が手書きで、いつからどこどこへ行きますので休ませてくださいと書くだけだ。
それに先生がサインをしてくれた。
すべて手書きなので、偽造しようと思えば簡単にできてしまうだろう。
こんな紙切れに一体何の意味があるのだろうか?
先生がつかまったからいいようなものの、出張とかだったら完全にアウトだった。

先生にお礼を言って、再び事務室へ自転車をこぐ。
事務のおじさんは、「おお、もらってきたか」と偉そうに言い、もったいぶりながらハンコを押してくれた。
そして、「帰ってきたらまたここへ来い」と言った。
「なんで?」と聞くと、「帰ってきたらこの休暇願いを取り消してやるから報告しに来い」という。
手書きの粗末な紙切れがそんなに重要なのだろうか。
私のような高級進修生は普段授業登録もしていないし、試験も受ける必要がない。
学校はまったく放置している状態なのに、こうゆう時だけは面倒くさい手続きを踏ませて管理しようとするのはなぜなんだろう。
そして、先生がすでに同意していることは電話で確認できるのに、わざわざサインをもらって来いという融通の利かなさ。紙切れの書類重視。
いかにも中国らしいやり方だ。

今日はこの紹介状をゲットするためにほぼ費やされてしまった。
やたらと疲れたし、偉そうで融通の利かないおじさんには頭にくるし、無駄なエネルギーを使ってしまった。
これからの調査旅行が有意義なものでありますように。
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by dagege | 2007-12-08 04:06


酗酒

酗酒 xu4 jiu3 酒を飲んで暴れる

という言葉を覚えた。
なぜかというと、留学生寮のロビーに酗酒に関する長文の警告文が張り出されたのだ。
最近、酗酒で事件を起こす留学生が多いらしい。
そこで学校は実例を挙げて警告。実名と国籍も入っている。
プライバシーゼロだ。

幸いに日本人の起こした事件はなかったので安心。
もし日本人の名前が載っていたら非常に恥ずかしいし、日本の評判を落とすことになるので、私も行動には十分注意したい。
しかし同じアジアの学生が事件を起こしているので、日本人と間違われないか心配。ちなみに実例として挙げられた4事件のうち、3事件は某国留学生が起こしている…。

事例その1
某国留学生がバーで泥酔して他の客とけんか。相手を殴って重症を負わせ、警察に拘留される。保釈されたものの、現在も観察期間中。

事例その2
これまた某国留学生がバーで泥酔。迎えに来た彼女と帰りにけんか。たまたま仲裁に入ったよそのマンションの保安とけんかになり、保安に鼻の骨を折る大怪我をさせ、保安詰め所を破壊。被害者とその機関に6千元の和解金を支払う。

事例その3
これもまた某国留学生2人がバーで泥酔し、バーで出会った女の子を部屋に連れ込む。女の子は強姦されたと訴え、強姦容疑で捜査中。この事件だけはあまりに重大だからか、実名をはっきり書かず、姓××という書き方をしている。しかし、同じ国の留学生ならすぐに誰のことか特定できそうだ。

事例その4
これは上3つとは違う国の留学生だが、バーで泥酔して帰りに飲酒運転。かなり大きな追突事故を起こし、本人も負傷。


酒は飲んでも飲まれるな。
周りに迷惑をかけない程度に、楽しく飲みましょう。
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by dagege | 2007-12-07 12:44


色とりどり

お弁当の宅配サービスを利用した。
今日はハンバーグ弁当を注文。

いつもより届けられるのが遅かったが、久しぶりに食べるハンバーグを楽しみにしていたのだが……届けられたハンバーグ弁当を見て、私は愕然とした。

ハンバーグが赤いのである!

それもケチャップや唐辛子の赤ではなく、赤ピンクっぽい色をしている。
しば漬けのピンクに近いだろうか。
肉の表面と付け合せのきのこが赤ピンクに染められていた。
あまりの色彩に、食欲が失せてしまった。
少し食べてみたが、なにやら薬品っぽい味がしたので残してしまった。

完全に選択を失敗した。
30元もしたのでどんなハンバーグかと楽しみにしていたのに、がっかりして悲しくなってきた。

どうして中国人は、食べ物にこう変な色をつけたがるのだろうか。
中国人的には自然界に存在しない色でも、カラフルに染められていた方が食欲がわくのだろうか?
それだけはどうしても理解できない。


先日、友人の誕生日のためにケーキを注文したのだが、ケーキカタログを見て一番シンプルそうな、ホワイトクリームがベースのやつを選んだにも関わらす、ワンポイントとして赤、緑、黄色、青などのクリームや装飾がのせられていた。
これもまた失敗した。
まかせっきりにしないで、作っている横について、その色を使うなとか、余計なものをのせるなとか指図しておけばよかったと後悔している。

しかし、それでもシンプルなほうで、他のといえば、紫クリームの花だとか、全体が緑だとか、食欲のわきそうにないクリームがゴテゴテに塗られていたり、そのようなクリームを使って干支だとかオリンピックマスコットのフーワーだとかが描かれている。
確かに、見るだけならばきれいで楽しいのだが、そのケーキは食べるものでしょ?
本当にこんな不自然な色のケーキを食べたいと思うのだろうか。
私には無理だ。
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by dagege | 2007-12-06 14:48

    

北京に留学している格格の日記です。中国のおもしろ体験を紹介できたらと思います。格格はゲゲと読みます。満洲語の女性の敬称で、お姉さん、娘、お嬢さん、お姫様など場合に応じて使い分けられます。
by dagege
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